多摩落語寝床の会 会則

 

(名称)

1

この会は多摩落語寝床の会(以下「会」という)と呼ぶ。(なぜこのような名称になったかは古い会員に確認すること)

 

(目的)

2

この会の活動目的は、「落語を自ら演じて楽しみ」「落語愛好者の裾野をひろげ」「会員相互の交流・親睦を図る」こと、などとする。

 

(活動内容)

3

この会は(概ね)次の活動を行う。

(1) 毎月二回程度の稽古。

(2) 毎年二回程度の発表会。

(3) 毎年一回の「三落会」参加。

(4) 「せきど落語会」の企画・運営。

(5) その他、呼ばれればどこにでもいく。その際はあくまで無償を原則とする(「演らせていただく」精神を忘れないこと)。ただし、いただいたものを拒むような無粋なことはしない。この場合の収入は会への上納とし、会の発展に寄与すること。

 

(入会の資格)

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(1) 「シャレ」を理解し、人情の機微を知ろうとする者。

(2) 名誉顧問、九代目三笑亭可楽師・可龍さん及び可女次さんとお近付きになりたい者。

(3) その他、特に会長が入会させたいと感じた者。

 

(入会と退会および休会)

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1 本会に入会することを決心したものは、家族・親族の了解を得た上で、会に入会申込書(兼会員台帳、以下「台帳」という(別紙様式1))を提出し、会長が受理した日をもって入会とする。ただし、ずっと前から入会しているものについては、総会で入会時期を認定する。

(1) 台帳には虚偽の記入をしてはならない。ただし、シャレで許される範囲は除く。

住所・電話番号・メールアドレス・氏名は必ず嘘偽りのない事項を記入すること。万が一記載された連絡先に連絡が取れなかった場合は、当会をつぶす、あるいは乗っ取る目的で他会から派遣された間者とみなし、然るべき対応をする。

本名は記載するけど公表は控え、高座名・通称名で呼んで」とか、「昔なりたかった職業をつい書いてしまった」、または年齢欄に「どう見ても厄そこそこ」などと記入するのはシャレの範囲内とする。その他の事項はその時々で考えることとする。

(2) 台帳は会長もしくは会長の無条件に信頼する(及びそれに類した)会員によって厳重に管理する。「ねずみ講に使用するから」「名簿屋に売りさばきたい」等の理由による閲覧は、会員といえども許可しない。

(3) 台帳には会費納入記録を記入し、これにより次項各号の扱いをする。

2 本会に「退会」という考え方は「基本的に」ない。ただし、「一度入ると二度と出られない恐ろしい会だ」などと誤解されると困るので、特に会長が必要と感じた時は「静かに退会」していただく。通常は「休会」扱いとし、将来の改心を待つこととする。この際、以下のように扱うこととする。

(1) 正会員 きちんと会費を納入し、例会へ参加し、派遣をはじめ各種プロジェクト参加にも応じられるもの。

(2) 3(スリーエー)会員よんどころのない事情により、例会にはなかなか参加できないが、派遣等には応じられるもの。

(3) 2(ツーエー)会員 よんどころのない事情により、例会にも派遣等にもなかなか応じられないけれど、会には在籍していたいもの。

(4) 1(ワンエー)会員 よんどころのない事情により、などといっているうちに忘れ去られそうなもの。

このうち、(2)は「半休会」、

(3)および(4)は「休会」扱いとする。

 

(役員及び平)

6

この会には(概ね)次の役員及び平を置く。

1 役員(任期は人気のあるかぎり。ただし、「疲れた」等の理由により会長が役員総辞職を宣言したときは、総会において新たに役員を選出する。)

(1) 会長(会を代表し統括する) 1

(2) 副会長(会長を補佐し、会長の留守はその任務を代行しその座を狙う) 1

(3) 会計部長(会の収支会計を命を賭けて担当する) 1

(4) 会計監査(会計を監査し、総会でその報告をする。ただし、総会屋とは一線を画す) 1

(5) 情報部長(ネタとなるような情報を常に探し集め、提供する) 1

(6) 営業部長(対外交渉・出演調整) 1

(7) 広報部長(会の広報に関わる全ての業務) 1

(8) 宴会部長(会の宴会運営に関わること) 1

(9) 寝床の会附属落語研修所所長(落語の歴史・技術などについてウンチクを傾ける人)  1

(10) 終身名誉顧問(ズバリ、三笑亭可楽師)(当然)1

(11) 顧問(可楽師匠の弟子で二ツ目以上かつ、本人が「まっ、いいか」と承諾した奇特な噺家) 若干名

(12) 名誉会員(会の発展に多大な功績を残した会員に、会の続く限り長くその名をとどめるために与えられる役職) 若干名

2 新入会もしくは再入会の会員は、「平」として次の仕事で修業する。

(1) 帯締め主任(各種役員への登竜門。ネタが2つ以上で役員への登用あり)若干名

(2) 座布団返し(新人はここから始まる。ただし1回発表会を経験すると帯締め主任への登用あり) 若干名

ただし、特に会長が必要と認めた場合はいつでも昇任させることができる。

 

(総会)

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1  総会は「ほとんどの正会員」が出席した日に会長が「そんじゃあまぁ、今日は総会にしようかね」と宣言したときに成立する。

2  総会においては、役員の選出、決算・予算の承認、監査報告及び芸談・雑談などを行う。

 

(各種制度)

8

会員相互の技術向上のために次の制度を設ける。

(1) 師匠選抜制度 師匠逆指名により、会員の中から自分の気に入った指導者を選ぶことが出来る。もちろん「自分のほうがずっとうまい」と思う場合は指名する必要はない。が、だからといって、入会していきなり自分が師匠になることはできない。

(2) 師匠 師匠審議委員の推挙を受け、1名以上の弟子候補を擁する者。

(3) 師匠審議委員 例会に出席した者。

(4) 奨学金制度 年少または「清貧」など、特に会長が認めた場合は「奨学金」を支給する。奨学金は月額一千円とし、会費納入に充てるものとする。

(5) 「タニマチ」制度 自分は演らないけれども、この会及び特定の会員を損得抜きで応援してくれる方を「タニマチ」とし、「ヨイ証」を発行すると同時に、その方々を会をあげてヨイショする制度。

(6) その他、必要に応じてプロジェクト、委員会等を設置する。

(7) 入会後初めて高座に上がるには、例会での稽古において(概ね)過半数の会員の拍手喝采及び寝床の会附属落語研修所所長の「うん、よし」の一言を得ることを必要とする。

 

(会費)

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(1) 月会費 500円とし、4月及び10月を納入月とし半年分の納入とする。

(2) 入会金 三千円。ただし、これは会から入会者に支払うものとする。

(3) 臨時徴収 発表会その他の際に、必要に応じて会費を臨時に徴収する。

(4) 返還金 年度途中で「退会」または「休会」となっても会費は返還しない。

(5) 寄付等 給料が多すぎた、小遣いが余った等の理由により勝手に会に対して「寄付」等する場合はいくらでも受け付ける。

(6) 「半休会」及び「休会」中は会費納入の義務はない。ただし発表会に参加する時点で「正会員」に変身し、会費納入義務が生じる。また、「申し訳ないから払っとくよ」等の申し出は快く受け付け、正会員としてその名をとどめる。

 

(年度)

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この会の活動年度は、毎年41日から翌年331日までとする。

 付則

この規約は1994713日から施行する。

この規約は19941018日から施行する。

この規約は1998310日から施行する。

この規約は2004323日から施行する。

この規約は2009325日から施行する。